令和5年第3回宜野座村議会定例会において、重要なアジェンダが多く議論されたことが注目されている。
津嘉山朝政議員は、コロナ禍がもたらしたさまざまな影響を振り返り、村民の生活における課題を提起した。特に、コロナ後の経済的、精神的困難に直面する住民に対し、政治の役割が重要であると強調した。また、戦争の脅威が高まる中で、子供たちの未来を守るために、より積極的な行政対応が求められていると述べた。特に、自衛隊への名簿提供や自衛隊法との関係についても質問し、今後の政治的決定についての透明性を求めた。
村長の當眞淳氏は、自衛隊に関する法律の解釈を語ったが、憲法学者の意見が分かれるため、自身の判断は避けた。また、津嘉山議員が指摘した名簿提供問題については、法律に基づいた適切な手続を講じており、住民への周知も進めているとのことだ。コロナの影響で防衛問題への意識が高まる中、住民の声を重要視する姿勢が必要だと強調した。
一方、平田嗣義議員は、健康づくりや高齢者支援の観点から質問を重ねた。特に高齢者の健康維持と介護予防に関する取り組みの重要性を示した。健康診断率の向上や地域での健康づくり活動が求められる中、保健師や看護師を活用した訪問サービスの必要性も訴えた。
また、教育長の新里隆博氏は、中学校の部活動について、教師の業務負担軽減を目指す取り組みや地域へ移行する計画について説明し、地域住民との協力も必要であると認識を示した。教師の働き方改革を進める中で、特に部活動のあり方に多くの課題が存在することが共有された。
最終的に、村長と各議員は、いかにして村民の生活を豊かにし、安心を提供するかについての課題に取り組む姿勢を確認した。今後の議会においてもこれらの問題に対して真摯に向き合い、具体的な解決策を模索していくことが求められている。