令和3年第5回宜野座村議会臨時会が4月27日に開催された。特に令和3年度の一般会計補正予算と水道事業会計補正予算が重要な議題として取り上げられた。一般会計補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策が進められ、歳入歳出予算合計73億8,518万8,000円を計上することが提案された。村長の當眞淳氏は、新型コロナウイルスへの対応として、臨時交付金や各種補助金を活用したことを強調した。
特に、歳入の主な内容は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金1億42万7,000円、施設周辺整備事業助成金4,863万9,000円であった。一方、歳出は福祉支援や感染症対策などが中心となり、新型コロナウイルス感染症による支援事業が大きなウエイトを占めている。
質疑において、議員からは補正予算の内容について具体的な意見が出た。議員の津嘉山朝政氏は、歳入の雑入について数字の相違を指摘し、具体的な背景を求めた。これに対して、説明を担当した城間総務課長は、数字の訂正と背景を明らかにした。また、ハンナ漁港の荷卸し施設に関する質問に対して、村長は、荷卸し施設の改善に向けて、今後も進めていく考えを示した。
村道補修工事に関する議案も可決された。漢那ダム2号線の補修工事では、1172万円の予算で進められることが決まり、地域住民の安全性向上が期待される。更に、福山進入路の整備工事もあわせて計上されており、地域のインフラ強化に寄与する考えが示された。これに関して、建設課長の島袋光樹氏は、工事の重要性と共に地元業者への配慮も伝えた。
また、米軍の飛行訓練に対する抗議決議と意見書が議題に上がり、村民の安全への懸念が強調された。村民が過去の事故を受けた背景を考慮しており、安全確保に向けた強い姿勢が印象的であった。議会は、国に対して明確な回答を求める。
議会では、参加議員全員の賛成で可決された。今後の庁舎の運営や予算執行においても、村民の声を反映させる姿勢が必要とされている。