九重町議会は令和3年12月9日に一般質問を行い、各議員が地域の重要な課題や今後の施策について意見交換を行った。特に九重町の人口減少に関しては、議員たちが深刻な問題として捉え、対策の必要性を強調した。
佐藤明郎議員は、2040年における人口予想を示し、この人口減少が町の未来に及ぼす影響について議論した。彼は、持続可能な地域づくりには行政の支援が不可欠であると述べ、住民が主体的に取り組む必要性についても意見を述べた。
続いて、野上香代子議員はごみの分別やリサイクルの現状について質問を行った。彼女は特に資源ごみの回収率が今後の課題であると指摘し、リユースの促進や住民の意識改革の重要性を訴えた。健康福祉課の答弁によると、昨年度のリサイクル率は12.7%に上昇したものの、さらなる情報提供や啓蒙活動が求められている。
岐部俊哉議員は小規模集落の現状について聴取し、町の支援体制とネットワークの構築が必要であると述べた。彼はまた、地域における共同作業が難しくなっている点を結び、村の活性化に向けた支援制度の利用のほか、ネットワーク形成の重要性を強調した。
最後に、豪雨災害の復旧状況について建設課から説明があり、進捗があまり良くないことが明らかになった。入札不調により進展が遅れていることが報告され、今後も復旧作業に注力していく方針が示された。
議会では、町の将来に向けての明確な施策と、それに基づく住民協働が不可欠であるとの意見が多く出された。地域の活性化やごみ処理の効率化など、日々の生活に密接な問題が多く取り上げられ、町民一人一人の意識改革が求められる場面も見受けられた。議会は今後もこれらの課題解決に向けて努力していくことが示された。