令和6年第1回日田市議会定例会では、様々な議題が取り上げられた。特に日田市葬斎場の整備計画や児童福祉施策についての議論が活発であった。
葬斎場の整備について、居川 太城議員(新世ひた)は、日田市葬斎場の老朽化と使用状況について質問した。市民環境部長の佐藤 野里子氏は、火葬炉の経年劣化を指摘したが、改修計画が進行中で、具体的には耐火れんがの補修を命じたこと、また火葬炉機器の更新を行っていると語った。市への周知方法についても、「事前に葬儀会社に通知し、遺族との調整を行っている」と強調した。
また、育休退園問題についても議論された。居川議員は「育児休業中に第1子が保育園に通う際、第2子誕生により退園を余儀なくされる事例」について市の現状を問うた。市長の椋野 美智子氏は、「育休中は1歳まで延長可能としつつも事情に応じて柔軟に対応している」と述べ、他市の状況を調査していることを明らかにした。
通学路の安全に関しては、佐藤 孝彰議員(新世ひた)からの質疑があった。地域資源リサイクルシステムの導入にも注目が集まっており、関連する市民環境部長は、既存施設の老朽化及び効率化の観点から、実証実験を行っている現状を説明した。
加えて、市有林の整備状況や移動手段の構築についても議論され、特に高齢者の通勤支援策が求められた。市長は、「公共交通機関へのアクセス改善が重要である」とし、現行取組の評価も含め分析していると答弁した。
さらに、コロナワクチンの接種状況や、子ども施策についても言及があり、保護者からの要望や問題行動の改善に向けた施策が進められている。教育長の江嶋 久典氏は、学力向上に取り組むべき時期であると強調した。今後の取組にも地域との連携が鍵になると締めくくった。
本会議は、多岐にわたる質問が交わされたが、特に市の未来を担う子どもたちが安心して学べる環境を築く必要性が強調された。