令和6年第1回日田市議会定例会では、市政の様々な課題が議論された。特に、高齢者対策や災害時の対応、日田祇園の伝統継承、職員採用、移住定住施策についての発言が目立った。
高齢者対策について、議員は高齢者が多く住む集落での防災対策の必要性を訴えた。特に、地域別の細かい大雨の予測情報を防災ラジオで提供することを求めた。市の担当者は、地域ごとの雨量の情報提供が難しいとしながらも、避難指示の発令に努める考えを示した。
また、午後のセッションでは、昨年の豪雨での健康管理についての進捗が報告された。保健師による健康相談やメンタルヘルス支援が行われ、特に高齢者へのフォローアップが注目されている。市は今後も沿革を重視し、地域の健康支援を続ける意向が表明された。
日田祇園に関しては、曳山行事がユネスコの無形文化遺産に登録されていることから、その伝承が強調された。市長は、高齢化による担い手不足問題について言及し、地域の団体との協力を強化していく方針を示した。さらに、地域の文化財保存に向けた支援策が継続されると確認された。
移住・定住促進施策については、経済的支援の充実が求められている。市としては、移住者に魅力を感じてもらえる環境を提供するため、様々な支援策を展開する計画です。また、働き方改革は市の重要施策として進められ、市役所が模範となることが期待されている。
市営住宅の空室問題についても取り上げられ、自治会との連携を通じて空室の活用策を狙っていると報告された。特に、市は空き家の利用促進に向けて地域のニーズに応じた柔軟な対応を進める考えを示した。さらに、議会では地域密着の施策を重視し、市民からの意見を反映させていくことが強調された。
全体を通じて、議会では市民の生活に直結する問題について熱心な意見が交わされ、特に高齢者や移住者、伝統文化の維持などに対する関心が高まりを見せた。今後の実行計画に期待が寄せられる中、地域の課題解決に向けた強い意志が感じられた。