令和6年第1回日田市議会定例会が3月8日、日田市議会で開催され、市政に対する一般質問が行われた。
議員からは、観光の振興や婚活支援の必要性、災害復旧工事における新たなアプローチの提案があり、特に観光分野のDX化への対応や豆田町の交通問題が取り上げられた。各議員は、市長や関係部長に具体的な取り組みや将来展望について質した。
観光に関する質問で、崎尾亮介議員は日田市の観光戦略について問及した。特に、世界的に注目されつつある大分県日田市のプロモーションや、SNSを活用した情報発信の重要性が指摘された。市長の椋野美智子氏は、観光分野におけるDX化の推進や個人の発信との整合性を強調し、ターゲットに応じたマーケティングを進めていると述べた。
一方、婚活支援について議員は、地方でのマッチングアプリの効果や、日田商工会議所青年部によるマッチングパーティーに触れ、女性参加者を増やす必要性や結婚新生活応援事業の成果について質問した。市の担当者は、支援事業の実績を示し、数値的な成果を挙げ、その重要性を伝えた。
また、梅原竜也議員は、「ツール・ド・九州」の開催による地域経済効果を問う中で、交通問題や観光客の動向への対応を求めた。市職員は、交通の円滑化やイベントの充実が都市活性化につながると強調した。
災害復旧工事に関しては、高倉貴子議員が再三の被災に対する見直しと新しい工法の導入を求めており、現状の対応策と問題点が率直に指摘された。市は、災害後の現地調査を重視し、これまでの復旧方法の再検討を約束した。
教育委員会では、教職員の超過勤務問題が取り上げられた。中島章二議員は、教員の働き方改革の必要性を訴え、具体的な減少施策について市教委の活用を強調した。教育長は、時間外勤務の記録をもとに学校現場の実態改善に向けて実行中の取り組みを紹介した。また、介護や医療に関する質問では、返答として地域包括ケアの重要性が再確認された。
市議会では、コミュニティを基盤にした地域福祉施策の重要性や、高齢者が安心して暮らせるための福祉体制の強化が今後の課題とされていることが示された。