令和6年6月11日に開催された九重町議会では、重要なテーマが数多く議論された。
特に農業政策については、岩尾茂樹議員が強い意見を述べた。彼は、中山間地の農業支援の必要性を訴え、自給自足や家庭菜園の振興が重要であると指摘した。この発言に対し、農林課長の藤野匡宏氏は現状の支援制度について説明し、経営所得安定対策や多面的機能支払交付金の活用を挙げた。
続いて、子ども・子育て支援に関する質問も行われた。増田裕子議員は、こども家庭センターの整備状況と今後の施策について質問した。課長の穴井昌博氏は、家庭訪問や地域への出向きによる支援強化を掲げ、利用促進策を述べた。このように、議員たちは町民に寄り添ったサービス向上を提案し、現場の声を重視する姿勢を示した。
また、森林環境譲与税がどう運用されているかという質問もあり、農林課長はその用途として林業振興や緑化活動を説明した。さらには、待望の一般質問の中で、デジタル推進課の新設も取り上げられ、情報技術を活かした効率的な業務運営が期待される旨も述べられた。
市の重点施策において、特に「待機児童解消」や「高齢者の生活支援」が取り上げられ、子育て支援の重要性とともに課題が浮き彫りになった。議員たちは、今後ますます高齢化が進む中で、支援体制を強化するためにタイトな連携が求められると認識していることが伺えた。地元企業との連携を通じて、地域の魅力を高める方向性も共有された。
このように、九重町議会では、議員がそれぞれの立場からの提案を通じて、広範囲にわたる課題に真摯に取り組む姿勢が印象的であった。特に、農業、子育て、デジタル技術の融合による地域振興が、今後の九重町の成長に寄与することが期待されている。