九重町の令和3年9月定例会では、教育や観光、財政健全化に関する重要な質問がなされた。特に、教育現場では昨年から続く新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業や感染症対策が強化された取り組みが進んでおり、今後の教育方針についても注目が集まっている。
医療従事者や保護者との適切な連携が求められる中、教育委員会はデジタル環境を整備し、教職員への研修や支援を強化しつつある。特に、フッ化物洗口や虫歯予防を通じた健康教育の継続が図られており、子どもたちの健やかな成長に寄与すると期待されている。
観光協会について議論された内容も興味深かった。九重町の観光協会は、入湯税の一部を基にした支援を受けており、行政との連携が強化されている。ただし、継続的な効果を挙げるためには、訪れた観光客の影響を数値で示す必要性も指摘された。
さらに、自主財源の確保に関しては、オークションやネーミングライツの導入が提案された。特に星空の観光資源としての利用促進が必要とされる中で、九重町らしい地域振興策が今後の課題として浮き彫りになった。
これに対し町長は、引き続き観光人口を増やす努力と新たな自主財源確保の施策に取り組む意思を示した。特に、昨年、今年と続く豪雨災害の教訓を踏まえた防災対策も重要視されている。地域の安全と安心を保ちながら、持続可能なまちづくりを推進する姿勢が求められた。