九重町議会の令和3年第2回臨時会が、4月28日に開催され、議案の審議が行われた。
会期は1日限りと決定され、議案として令和3年度九重町一般会計補正予算が上程された。町長の日野康志氏は、補正予算の内容について詳細を説明。歳入・歳出それぞれ7,300万円を追加し、総額84億5,600万円になると伝えた。
具体的な補正の目的としては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業が主なものである。特に、避難所のトイレの様式化やサーモグラフィの導入、雨量観測装置の設置費用が含まれている。危機管理や経済の下支えを意識した内容が強調された。
長年にわたり地域環境を守る活動が認められ、町田川と宝泉寺温泉郷にホタルを育てる会が受賞した功労者表彰や、河川功労者表彰の発表も行われた。特に河川功労者表彰は、九重町立淮園小学校が選ばれ、その取り組みに感謝の意が表された。
寄附の報告も行われ、地域への支援が集まる中、吉武勝広氏からは教育充実のための寄附があり、町の振興に貢献する意向が伝えられた。
行政報告の後、質疑応答が行われた。麻生良典議員は商品券事業の実施時期について尋ね、商工観光・自然環境課長の志賀一哉氏は、6月を目指しているが状況次第での柔軟な対応が必要になると述べた。議案についての討論は特に行われず、採決が行われた結果、原案通り可決され、会議は終了した。