令和3年第1回九重町議会定例会が令和3年3月1日に開催された。議長の菅原美好氏が開会を宣言し、本定例会の日程の確認及び施政方針の説明が行われた。
日野康志九重町長は、令和3年度の施政方針を説明。新型コロナウイルス感染症や、令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興が最優先事項であり、そのための具体策を進めていくと強調した。
町長は、国の経済政策や地方財政対策を踏まえ、九重町の予算編成を進めたと説明。新型コロナウイルスの影響で、地方税等が大幅に減少した中でも、一般財源総額を令和2年度を上回る水準に維持することを述べた。また、地域経済活性化に向けた施策を示した。
さらに、教育行政基本方針においては、教育長の濱田淳氏が新型コロナによる制約を克服し、「子どもたちを元気に育てる」教育施策を推進すると述べた。特に、地域との連携強化が重要であり、地域と学校における一体的な取り組みが求められている。
また、令和2年度の補正予算と令和3年度の予算案も一括で上程された。令和3年度は歳入歳出ともに83億8300万円とし、前年対比で増加する見込みである。
今回の予算案には、コロナ対策や豪雨災害からの復旧に関する各種事業が盛り込まれ、新しい生活様式を念頭に置いた施策が多く含まれている。特に、防災行政無線デジタル化や新型コロナウイルスワクチン接種に向けた予算が目立っていることも特徴的であり、町の未来に対する期待が伺える。
議会では、議案への質疑が行われる予定であり、議員らは今後の議会運営に注目している。施政方針及び予算案を受けて、住民の生活にどのような影響を与えるのか、その進捗が注目される。