令和4年第5回九重町議会臨時会では、行政報告や補正予算案に関する主要な議題が取り上げられた。
町長の日野康志氏は、令和4年秋の褒章受賞者を紹介した。受賞者は、麻生益直氏と高橋裕二郎氏である。両名は地域の発展に多大な貢献を果たしたとして、藍綬褒章を受章した。特に、麻生氏は県酒造業の振興に寄与し、高橋氏は自然環境保護に注力した。今後も地域貢献活動が促進されることが期待される。
続いて、日野氏は令和4年度一般会計補正予算について報告した。特に、物価高騰に悩む住民に向けた支援策が強調された。対象は住民税非課税世帯で、5万円の給付金が支給されるという。質疑応答では、議員たちがこの施策について詳細な説明を求め、特に具体的な支援の実効性が議論された。議会運営委員長の有吉富生氏は、会期が1日限りと決定される中、議論が円滑に進むよう協力を呼びかけた。
また、補正予算案には、社会福祉や教育振興に関する各施策が含まれている。特に、来春新入学を迎える児童・生徒に対して、新たに2万円の給付が用意されている。この取組みは、物価上昇による経済的負担を軽減する狙いがある。
午後の質疑では、施設への支援が不足しているのではとの懸念も表明された。高齢者への家庭用石油タンク設置事業が物価対策として取り上げられたが、その実効性に疑問をもち、より便利な支援方法を模索する声が上がった。健康福祉課長の竹尾孝一氏は、運搬の重労働に対して高齢者への配慮が必要であると認識していると答え、今後の改善を約束した。
最後に、議案は無事に可決され、会議は閉会となった。