令和3年6月7日、九重町議会の定例会が開会された。会期は6月21日までの15日間と決定された。
最初に、議長の菅原美好氏が開会の挨拶を述べ、その後、会議録署名議員の指名が行われ、麻生良典氏と増田裕子氏が選ばれた。続いて、有吉富生議会運営委員長が会期の詳細を報告した。
今期定例会では、4件の報告と1件の諮問、および5件の議案の上程が予定されている。
特に重要なのは、令和3年度九重町一般会計補正予算の議案である。こちらは、新型コロナウイルス感染防止のためのワクチン接種費用が追加計上されており、歳入歳出それぞれ3億3,956万4,000円の減額が見込まれている。これは、農業振興対策として措置していた補助金が国での事業不採択となった為である。
また、議案第23号においては、職員の特殊勤務手当について特例改正が提案されており、特に新型コロナウイルス関連の業務に従事する職員に対して支給する措置が盛り込まれている。この条例も、公布の日から即座に施行される。
議案第25号では、九重町防災行政無線通信施設の設置に関する条例改正が行われる。この改正は、地域の安全性向上に寄与することを目指している。
請願に関しては、少人数学級推進に向けた請願が審議され、教育環境の改善が求められる。請願者は教育関係者であり、国庫負担制度の復元や教職員定数の改善を訴えた。
最後に、陳情書の付託が行われ、町道認定や倉庫の路線変更などの要望が審議されることが決定した。これらを踏まえ、九重町議会は今後の会議を進める。