令和3年3月19日、九重町議会において、重要な議題が審議された。
その中でも特に注目されたのは、町長の日野康志氏が行った行政報告であった。日野町長は、全国女子ソフトボール大会出場に関する報告を行い、町出身の竹尾友酉さんが所属する大分県立大分西高等学校が全国大会への出場権を獲得したことを明らかにした。
さらに、大分県女性のチャレンジ賞の受賞についても触れ、飯田地区の鷲頭洋子氏が受賞したと強調した。彼女は、女性が働きやすい環境づくりに貢献した成果として評価され、町の名を大いに高めたとして、日野町長は多くの期待を寄せている様子であった。
次に、全日本ジュニアスキー選手権大会出場の報告があり、地元の小学生、荒井優翔さんが過去の大会で好成績を残し、全日本大会への出場を果たしたことが報告された。日野町長は、若い世代の活躍を期待し、地域のさらなる発展に繋がることを願っていると述べた。
これに続き、令和3年度予算議案の審議が行われ、多くの議員から質問が挙がった。特に注目されたのは、財産貸付収入についての質疑であった。有吉富生議員が温泉土地建物の貸付先について問うと、工藤和典総務課長が筋湯地区での貸し付けを明らかにした。
また予算案に関連して、佐藤明郎議員が公用車に対する表示の必要性を訴え、町長が検討中であるとの回答を得た。増田裕子議員は新規事業である多世代交流支え合い活動推進事業の趣旨について説明を求め、竹尾孝一健康福祉課長が、以前の取り組みと関連付けて答弁し、交流の場を広げる意義を強調した。
また、議案に対する討論が行われ、特に介護保険制度や職員の特殊勤務手当等に関しては、職員の労働条件を見直す環境を整える重要性が訴えられた。麻生良典総務建設産業常任委員長は、長きにわたる特殊勤務手当の凍結延長についても報告し、その背景には行政改革の取り組みがあるとした。
こうした中、九重町議会は、議案の可決を経て、これからの課題に取り組む体制を整え、地域住民の福祉向上を図っていくことに期待を託す結果となった。特に、地域の未来を担う若者たちの活躍や、女性の社会進出に対する取り組みが進むことが重要であると位置づけられている。