令和5年3月8日に開催された九重町議会第1回定例会では、様々な重要なポイントが議論された。特に、町道の整備とそれに伴う用地確保について話題が集中した。
最初の一般質問では、議員の岩尾茂樹氏が町道の整備に関して具体的な管理状況を質問した。建設課長の武石哲也氏は、現在384本の町道を管理しており、その整備において有償、無償の土地の用地確保の方法について詳細に回答した。特に生活道路は主に寄附で、政策道路は用地売収を行うことが多いと説明した。
また、議員は実際の用地提供の困難性に触れ、無償提供ができない土地所有者への対応を求めた。建設課長は、用地が確保できない箇所では、行政と住民が協力し、別のルートを検討する必要があると述べた。ここで、町が整備を怠ることなく、住民の生活環境改善のために対応する重要性が強調された。
次に、岩尾議員は高齢者農家や小規模農家への支援についても言及し、九重町での具体的な支援策について質問した。農林課長の吉光泰三氏は、小規模農家には特に高齢者を対象とした支援策が重要であり、地元農業の活性化に向けて、GAPや有機JASなどの認証制度の利用促進が求められていると述べた。
補助金の利用状況についても言及され、予算の未使用についての要因や今後の対応策が提示された。企画調整課長の熊谷博文氏は、地域振興のために、補助金を利用する意義を力説した。
さらに、男女共同参画の取り組みに関しても、新たな啓発活動の必要性が訴えられた。社会教育課長の松尾勝紀氏は、男女共同参画プランに基づいた具体的な施策を策定する意喫という方針の実施状況を説明した。
最後に、災害復旧の進捗状況についても言及があった。建設課長は、各種事業の契約状況を詳述し、従来の問題点を解消しつつ復旧作業が続けられていると報告した。特に、道や河川、農地の復旧に関しては、順調に進められているとのことで、完全復旧に向けた道筋が見えてきているとの感触を示した。
以上の議論からは、九重町をより住みやすくするため、様々な分野で積極的な施策が求められていることが浮き彫りとなった。