令和元年9月12日、日田市議会の定例会が開催され、様々な重要な議題が議論された。
注目されたのは、子育て支援に関する質問であった。居川 太城議員が、日田市における子育て支援の現状と課題について訪ねると、福祉保健部長の髙瀬 享氏が詳細な回答をした。市では、多多対象とした乳幼児支援が行われ、満足度も高いと評価されている。一方で、保育士の不足や待機児童問題が依然として課題に残っている。特に、保育士の離職率が高く、より良い職場環境を作る必要があると強調された。
次に、災害に強い人づくりに関する議論も行われた。中島 章二議員が要配慮者の安全確保への対策と、防災教育の実施状況について質問。市の福祉保健部長は、地域防災計画に従い、自主防災組織と連携を強め、実効性のある訓練を実施していると述べた。また、災害時の福祉避難所の現状についても言及され、過去の災害を教訓に今後の計画を更新する必要性が提起された。
さらに、不登校児童生徒の支援に関する質問もあり、日隈 知重議員が不登校傾向にある学生の実態把握や支援の質向上について問題提起した。教育長の三笘 眞治郎氏は、既存の支援制度に加え、新たなフリースクールの設置などを検討していることを述べた。
一方、経済面では、日田市の観光業における韓国からの客足減退に関する懸念が表明された。この現状に対する対策が求められ、商工観光部長は、今後の市場拡大戦略として国内外からの誘客を図る意向を示した。
最後に、イノシシによる被害や、地域公共交通網の形成計画に関する議論も続いた。特に、イノシシ問題に対する集落環境対策、捕獲活動の必要性が指摘され、アドバイザーの養成等を通じた地域活動の重要性が強調された。
この議会では、市民の生活に直結する多様なテーマが取り上げられ、議員たちは市民の声を代弁し、今後の政策に向けた重要な議論を展開した。今後の課題として、子育て支援や防災教育、観光振興といったテーマが引き続き焦点となるであろう。