令和3年第2回日田市議会定例会が始まり、一般会計補正予算が議題に挙げられた。
市長の原田啓介氏は、ワクチン接種について重要な報告を行った。新型コロナウイルス感染症の影響が大きい中、市民の生命と健康を守るため、迅速な接種を進める必要があるという認識を強調した。なお、接種は医療従事者をはじめ、高齢者や教職員等を対象としており、優先接種を計画している。12月までには全市民への接種が完了する見通しとのこと。
次に日隈知重議員から質問があり、優先接種の対象人数および計画について具体的な日程が示された。松岡政則福祉保健部長は、7月5日の週から始める予定であると説明した。この間の抗原検査等の対応方法についても言及され、県から配布予定の検査キットの利用が検討されている。教育関連施設でも感染拡大を防ぐ必要があり、保健所との連携が強化されることが求められた。
市の経済状況に関して、特に中小企業支援策についても議論がなされた。新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている中小企業は多く、特に飲食業界への支援強化が議案に盛り込まれている。これに対し、産業建設委員会の安達明成委員長は、迅速な給付と追加支援が必要だと述べた。
最後に、各委員会からの審査結果が紹介され、議案第60号は各委員長の報告の通り可決される見通しだ。ワクチン接種体制の強化を主な内容とするこの予算案により、日田市は新型コロナウイルスの封じ込めと経済回復を目指す。引き続き議会は感染防止策を講じながら、さらに詳しい議論を進めていく方針だ。