日田市の令和元年第4回市議会定例会が開催され、さまざまな重要な議題が取り上げられた。
最初に住民自治組織に関する議論が行われ、髙倉貴子議員は市政クラブからの質問を通じて、住民自治組織の在り方やその活動に関する懸念を提起した。特に「中津江むらづくり役場」の活動成果や課題について、市長の原田啓介氏と教育長の三笘眞治郎氏が答弁を行い、住民主体の組織の必要性を強調した。
地域文化遺産の保護と活用についても、髙倉議員が質問し、日田市が重要伝統的建造物群の保存に力を入れていることが示された。特に、文化財保護に関する取り組みは、市民の理解と協力が不可欠であり、その責任を市が果たす必要性が一同で認識される結果となった。
続いて、中野哲朗議員が日田市まち・ひと・しごと創生人口ビジョンについて質問した。彼は、人口ビジョンの現状とその具体的な進捗を求め、市の取り組みを評価するよう求めた。この中で、市長は、2020年の目標人口が63444人から62944人に減少したことを説明し、今後も危機感を持ち続ける重要性を訴えた。
家庭における子供支援の重要性も議論され、教育次長は、学校によるサポート体制の強化や不登校対応策について説明した。訪問支援や教育相談センターの活用を通じて、より多くの子供たちに適切な支援を提供する努力を続けることが強調された。
災害の復旧と復興も重要なテーマであり、特に農地や河川の復旧について、農林振興部長が進捗状況を報告した。
有害鳥獣問題も多くの関心を集め、捕獲班による活動成果と官民一体となった取り組みの必要性が確認された。特に、地方の高齢化や人手不足からくる捕獲班の減少の問題が取り上げられ、今後の取り組みが求められた。