令和4年3月8日に開催された日田市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症への対応など市政の重要課題が議論された。教育現場の対応については、コロナ禍による影響が続く中、小中学校での教員配置や教員不足の現状について、教育長の三笘眞治郎氏が説明した。
三笘教育長は、小中学校で新型コロナウイルスの感染が広がった実態について、3月までの陽性者の増加に伴い、多くの学校で臨時休業が続いたとして、その中で教育現場が直面する課題を述べた。また、教員不足についても触れ、全国的な傾向として認識される問題であると強調した。
次に、梶原信幸議員は新型コロナウイルス感染症対策の重要性について質問し、市長の原田啓介氏は、特に保育、介護、看護職の処遇改善が必要と考えていると答えた。彼は、国が新たに設けた補助金を活用して、職員の賃金引き上げを図る方針を示した。
さらに、安達明成議員が玖珠川の治水対策の現状について問うと、土木建築部長の梅木裕次郎氏が進捗状況を報告した。彼によれば、災害復旧工事は順調に進行中であり、河川の整備計画も年度内にすすめる意向であると述べた。
天ヶ瀬温泉街の復旧・復興については、地域のつなぐ会議を中心に進められた内容が、三笘教育長から説明された。この計画は、地域住民の意味を込め、今後の復興に向けた道筋を示した。
次に、新しい公共の推進について議論が行われ、地域住民が積極的に関与しやすい仕組みの構築が求められることが確認された。日田市では現在、江戸以来の伝統を活かした文化芸術の振興を図っており、その一環として、地域組織の設立を目指す取り組みが進行中である。
さらに、日田市が行う文化振興の具体的な取組として、パトリア日田や大山文化センターの運営について設けられた説明もあり、指定管理者制度による恩恵とともに運営面での改善策が提案された。その中で、文化芸術活動の広がりには、地域との連携が不可欠であるとの認識が示され、市としての役割が強調された。