令和2年第3回日田市議会定例会が開会しました。議会では、令和2年7月豪雨災害の影響や新型コロナウイルスの感染拡大に関する案件が主要なテーマとなりました。
市長の原田啓介氏は、新型コロナウイルスの市内での感染者発生について報告しました。市内で2例目の感染者が確認され、職員が自宅待機をもって、感染拡大防止策を強化する必要性を強調しました。また、感染症対策の重要性から、入念な手洗いやマスク着用を市民に呼びかけています。
次に、令和2年7月豪雨の被害状況について、原田市長が詳細に報告しました。今回の災害では、人的被害や住家の損壊が確認されました。
特に、人的被害は1名の死亡が報告されています。住家に関しては、全壊48棟、大規模半壊27棟と甚大な影響を受けている状況です。また、避難指示は市内に広がり、最大で6万4311名が対象となりました。
市長は、災害ボランティアや地域の協力に感謝の意を表し、復旧・復興に向けての取り組みを示しました。音楽施設や農業用施設の復旧対策についても言及し、国の支援を視野に今後の取り組みを進めていく方針を示しました。その上で、財政面でも充実を図り、地方交付税の見直しなどを要望していく必要性を強調しました。
次に、会期に関する提案がありました。議会運営委員長の飯田茂男氏が報告し、会期は24日間に設定することを提案しました。全議員の賛成を得て、会期は決定されました。
さらに、請願第4号についても議論が行われました。これは、地方財政の充実を求めるもので、具体的には、地域交通や社会保障への財政支援が必要との意見が出されています。請願者の大谷敏彰氏が趣旨を説明し、多くの議員から賛同が得られる見込みです。
今次定例会では、適正な財源の確保および災害復旧に向けた具体的な議論が繰り広げられました。引き続き、関係機関との連携を図りながら、効率的な対応を講じていくことが求められています。