令和3年6月17日に開催された日田市議会では、様々なテーマについての議論がなされた。まず、日田市における「空き家対策」について、昨年からの状況を振り返り、特に所有者不明土地の影響が指摘された。また、空き家の流通や適正管理、市民との連携について議論があり、特に行政が果たすべき責任が強調された。
続いて、企業誘致施策については、日田市の企業誘致戦略が紹介された。特に、地域の特性を生かした誘致ブランド戦略や、新たな誘致サポートメニューの導入が求められている。この施策が有多くの市民や地域に良い影響をもたらすよう期待されている。
次に、子ども・子育て応援プランにおいては、放課後児童クラブの運営課題が提起された。これについて、市はアンケート調査を実施し、運営主体の見直しが必要であることが浮き彫りになった。また、専門的な視点からの「運営アドバイザー制度」の導入や、ICT環境の整備が求められる一方で、児童福祉施設との連携の重要性も強調された。
水害対策に関しては、昨年の豪雨を教訓に、流域治水計画の策定が重要視されている。市長は、この計画に基づいて根本的な水害対策を講じる必要性を認識。一方で、各地での泥流被害に遭った市民に寄り添う支援が求められた。
新型コロナウイルスワクチン接種においては、日田市が進める接種計画の現状が説明され、接種率の向上に向けた取り組みが紹介された。特に、地域における高齢者への移動支援策が課題として挙げられた。
有害鳥獣対策では、特にイノシシや鹿、猿による被害が問題となっており、捕獲数の増加や具体的な対策が必要とされている。そのための連携や、捕獲後の処理方法などにも触れられた。
最後に、森林環境譲与税に関する質疑も行われ、具体的な活用方法や今後の施策が求められた。特に、この税金を活用した森林の健全な維持・管理が期待される。
日田市議会では、さまざまな問題に対する対応と、その改善策を模索しながら、今後も住民の生活を支えるための施策が進められることが強調された。