令和4年第2回日田市議会定例会が開催された。
この会議では、主に予算に関する議案および請願が審議された。議案質疑では、議案第51号、令和4年度日田市一般会計補正予算(第2号)の中から文化振興費に関連する質疑が多く挙げられた。特に、伝統工芸文化交流促進事業については、佐藤功氏(市政クラブ)がその経緯や目的について詳細に質問した。
中山敏章氏(教育次長)は、事業の背景には「2012年の文化大臣会合の合意がある。大分県が今年度の東アジア文化都市に選ばれ、交流が進む」と説明した。また、交流内容についても、日田下駄を題材にした製作体験を計画していると述べた。これらの活動は、韓国の慶州市との関係構築が目的とされている。
さらに日隈知重氏(日本共産党)は、児童福祉費に関連する専決処分の承認について質問を展開。特に、子育て世帯への支援内容や支給時期が議論された。具体的には、住民税非課税世帯に対しての支援金の通知方法や支給時期の手続きについて、詳細な資料を基に説明され、質疑が続いた。
農林振興部長の鈴木浩美氏は、畜産飼料高騰特別支援事業に関しても報告した。飼料価格の高騰に対する支援策が明示され、支給予定や基準額の算定方法が詳細に解説された。特にウクライナの情勢影響が懸念される中、畜産農家への支援策が重要視されている。
また、女子畑用水路の災害復旧事業では、入札不調による工事の遅延が報告されており、地域住民からの不安の声も多い。ここでは、農林振興部長が状況を説明し、早期の工事再開を約束した。
このように、地域のさまざまな課題に取り組む議論が展開され、議会は活発な意見交換の場となっている。次回の議会では、これらの議案について更なる詳細な審査が行われる見込みだ。