令和3年第4回日田市議会定例会が開催された。市民参画や職員の人材育成、子宮頸がんワクチンなど重要な問題が討議された。
特に市民の参画と協働によるまちづくりについて議論され、髙倉 貴子市議は自治基本条例の推進事業について質問した。市民参画に関する調査では、参画に対する関心が58.9%に達したが、実際に参画したいとの意見は39%であり、まだ課題が残る。市の取り組みが重要視され、市職員の人材育成も焦点となった。人材育成基本方針に基づいて、職員が自ら考える意欲を高める研修が実施されている。
福祉や教育の観点からも多くの議論があり、居川 太城市議は子宮頸がんワクチンに関する質問を行った。厚生労働省の動向を受け、市でも市民に対して先行案内を行う意向があるとした。この背景には、新型コロナウイルスの影響があることが指摘された。
また、教育現場での不登校に関する問題も取り上げられた。改善の余地はあるが、教育委員会では多様な支援策を講じている。具体的な支援として、やまびこ学級の活用や、家庭への訪問支援が実施されている。
最後に、部落差別解消法に基づく取り組みと、差別事象への対応が強調された。市民の意識を高めることが重要であり、多様性を認める発信が必要とされている。市長はその重要性を再確認し、地域住民との関わりを強化する方針であると表明した。
この定例会は、市民の声が重要視される場面が多く、新しい公共の姿勢が求められていることが読み取れた。市としての具体的な行動が注目される。