令和2年12月の定例会では、日田市の定員管理計画や災害時要配慮者の避難方法についての議論が集中した。市民クラブの中島章二議員は、行政改革の進捗状況を問うとともに、職員数の適正な管理についても言及した。特に災害発生時の職員の状況を心配し、災害対応における業務量について質問した。また、災害が頻発する現状においては、市民を守る政策が求められると強調した。
加えて、市政クラブの岩見泉哉議員は、日田市の伝統的な祭りについてや、自動車運転免許証の自主返納者への対応を求めた。特に、伝統文化の継承が高齢化により危機的状況にあるとの懸念を示し、地域社会に活力を呼び起こす施策の検討を提案した。この地域に特有の祭りの存続が大切であり、支援が必要だと述べた。
また、財務部長の佐藤功議員は、行財政運営について令和3年度予算編成の現状と課題を指摘し、地域介護予防活動支援事業についても質問した。特に、地域住民の交流の場を更に拡大する必要性があるとして、これまでの実績を踏まえた今後の展望を示した。
駅北広場整備事業については、土木建築部長が事業内容と予算について説明した。約2億4,680万円の予算で広場とトイレの整備を行い、市民の憩いの場を提供する方針を述べた。地元関係者との意見交換会では、バリアフリーや安全対策の強化が求められ、地域の特性に合わせた整備が進められていることが報告された。
これらの議論を通じて、行政と市民との対話が求められる必要性が浮かび上がった。特に、災害対策や伝統文化への支援のあり方において、市は今後も市民の声を反映させながら政策を進めていく考えを強調した。