令和5年第4回日田市議会定例会が、11月29日に開会した。
本会議では、出席議員22名のうち、議長の一般報告が行われた後、迅速に日程が進行された。議長の三苫誠氏は、今定例会の開催を正式に宣言した。
日程第1では、会議録署名議員として、岩見泉哉氏、坂本盛男氏、大谷敏彰氏が指名された。続いて、日程第2の会期の決定に関して、議会運営委員長の石橋邦彦氏が報告を行い、会期は22日間と決定された。意思決定の際、異議がなかったことが確認され、全員の賛同を得て、会期は確定した。
続く日程第3では、議案第60号から議案第65号、報告第17号から報告第19号までが一括上程され、市長の椋野美智子氏から提案理由の説明が行われた。提案内容の中でも注目されたのは、一般職員の給与改定に関する議案である。これにより、初任給や若年層の給与が引き上げられ、総額6217万1000円の増額が見込まれている。また、特別職や市議会議員の給与についても同様の引き上げが提案された。特に、市議会議員の期末手当については、月数を3.2月に引き上げる案が支持され、総額101万8000円の増となる。
次に、議案第63号、日田市国民健康保険税条例の改正も重要な議題である。この改正は、出産世帯に対する負担軽減を目的としており、対象者の年間税額の減額が行われる。市の施策として、地域の子育て支援を強化する動きが反映されている。
さらに、令和5年度の一般会計補正予算(第5号)も説明され、新清掃センターの整備及び運営事業の債務負担行為の追加等が求められた。今回は、16億959万円の追加が提案されており、災害復旧関連経費が含まれている。
また、日田市の文化面での発展にも言及があった。日田市民文化会館の指定管理者の指定が行われ、地域の文化活動の振興が期待されている。指定管理者についての議案第68号は、株式会社ケイミックスパブリックビジネスが選ばれ、管理運営が開始される予定である。
本会議は、全体を通して、日田市の行政運営と市民生活の質の向上を目指した重要な決定が行われることが各議案で確認された。