日田市の議会では、12月11日に移住・定住促進や教育施策、福祉、交通安全など様々な重要な議題が討論された。
12月11日の会議では、坂本茂議員が移住・定住促進について詳しく尋ねた。市は、過去3年間にわたり移住支援策の実施に努め、移住者の定義を明確にしている。具体的に、坂本議員は移住者の交流会の状況について情報を求めたところ、企画振興部長の山中栄二氏は、移住者交流会を通じて参加者の希望を受け止め、新たな絆をつなげることができていると述べた。さらに、今年度は定期的な交流会を継続して開催し、多くの意見が寄せられている。
教育関連の質問も行われ、居川太城議員からは、学校施設についての利用状況や予防接種の免疫消失者への対応について質問が続き、市長は公民館の役割を例に取りながら具体的な施策を考え続けると強調した。特に教育長の三笘眞治郎氏は、学校での通級指導や障害児支援についての充実を図る考えを示し、地域に根ざした教育の重要性を訴えた。
続いて、ディバイスから出た高齢者の交通事故防止対策についての議論も見逃せない。財津幹雄議員は、免許返納の進め方や新たな運転補助装置設置に向けた補助制度の拡充を提案し、市民環境部長の江田徳浩氏はこの提案に真剣に取り組む姿勢を見せた。それに対して、市長は高齢者の自立した生活の実現を目指し、公共交通や生活環境の整備に力を注ぐ意向を表明した。
最後に農業・林業に関する取り組みも重要な課題として取り上げられた。日田の木材が東京オリンピックで使用されることが決定し、これにより地域産業活性化が期待されている。財津議員は木材使用の拡大と木づかいの促進について広報活動を呼びかけ、農業後継者の育成や林業の振興が必要であると繰り返し訴えた。