令和6年6月18日の令和6年第2回日田市議会定例会では、市の様々な施策についての一般質問が行われた。地域課題の解決や市民生活の向上を目的とした討議が進められ、市民にとって重要な問題を幅広く扱った内容となった。また、議員からは新型コロナウイルスの影響についても多くの意見が出された。特に空き家問題、地域振興策、観光振興などが相次いで取り上げられた。
空き家問題については、日田市内での空き家件数が減少しているものの、管理不全な事例が多いという認識が示された。具体的には、令和5年には約1,012件の空き家が確認されている。市では空き家相談窓口を設けており、所有者に対し改善を求める取り組みが行なわれていることが強調された。今後の方針として、所有者不明な土地や家屋に関しても、共同して調査を進めることが重要と考えられている。市民が安心して生活できる環境を維持するための施策が求められているところである。
観光振興については、コロナ禍の影響から回復傾向にあり、観光客数が増加してきている。しかし、オーバーツーリズムに対する懸念もなされ、交通渋滞の解消や訪問者のマナー向上についての取り組みが重要であるとの意見があった。市は、街の美観を守るための情報発信やマナーを促進するための対策を強化を図る方針である。
学校給食については、食物アレルギーへの対応や、地産地消の推進が主要なテーマに挙げられた。教育委員会は、地元の食材を積極的に使った給食の提供を行い、地区の農業に対する支援を行っていく意向を示している。
また、伝統技能や事業の継承についても言及があり、地域の職人技術の継承や人材育成が必要であり、補助金制度の復活が求められている。市としても、関係団体との連携を強化し、後継者を育成する支援策についての検討を進める方向である。
経済対策に関しては、地域消費喚起を目的とした施策が進められており、プレミアム商品券の効果が注目されている。しかし、物価高騰の影響が続いているため、市は今後の経済動向を注視しつつ、必要な対策を講じていく必要があるとされた。