令和元年9月18日、日田市議会は第3回定例会を開き、地域の重要課題について議論した。
特に注目されたのは、高齢者交通事故防止支援事業に関する議案第87号だ。
居川太城議員は、この事業の対象者や事業開始時期について具体的に質問した。
市民環境部長の江田徳浩氏は、高齢者が運転する車に急発進防止装置を設置することが目的であり、対象者は55歳以上の運転免許保有者とのこと。11月1日から申請受付を開始する予定であり、補助金は1台につき最大22,000円を上限とすると説明した。
居川議員はさらに、この予算の算定根拠についても疑問を呈した。
江田氏は、予算として440万円を見込んでおり、初年度の対象者数は200件と考えていることを明らかにした。
また、高齢者の交通事故発生件数を未然に防ぐことが重要だとの認識を示し、急発進防止装置の有効性を訴えた。
また、日田市の明日の道を担う女性の会活動補助事業についても議論された。
土木建築部長の梶原文男氏は、この会の目的が地域の道路整備への要望を行い、地域発展に寄与することであると述べた。現在、19名が会員として活動しており、中津日田道路の整備を促進するための要望活動を行っている。
議案第89号及び90号に関連する質疑も行われ、臨時職員の処遇改善が求められる中、適正な任用確保が論じられた。
市長の原田啓介氏は、会計年度任用職員の報酬を規定する条例を制定すると答弁し、職種ごとの規則で決定する方針を示した。また、一般会計補正予算は、先日の大雨災害に対応した補正が主な内容であると強調した。
議会では、多くの重要な議案が審議され、討論を通じて市民の安全や地域の発展が求められている。今後の委員会審査を通じて、具体的な制度の実施が期待される。