令和2年第3回日田市議会定例会が開催され、数々の重要な議題が上がった。特に地域防災計画の見直しや、農福連携についての具体的な取り組みが注目される。まず、令和2年7月豪雨での三芳地区河川敷の被害が報告された。坂本 盛男議員が質問したところ、川の増水や地盤の変化により、河川敷が大きく影響を受けた。特に危険な盛土が存在し、迅速な改修が求められている。そのためには、国との協議が重要となり、関連部署による早期対応が期待されている。
次に、井上 正一郎議員の質問も注目を集めた。地域高規格道路「中津日田道路」の早期完成を目指し、現在の整備状況や今後の計画について質疑が行われた。この道路は地域経済にとって非常に重要な役割を果たすため、住民の生活や物流を支える側面からも早期の事業進捗が求められる。また、国道212号の拡幅や交通混雑の問題についても言及され、解決策が模索されている。
さらに、髙倉 貴子議員は、日田市地域防災計画に新たな地区防災計画の制定を提案した。地域の特性に応じた防災対策が不可欠であり、ボトムアップ型の計画が必要とされている。また、近年の災害に備えるためには、地域単位での連携を強化する必要が指摘された。これにより、住民が自発的に防災に取り組む意識が高まることが期待されている。
最後に、公共交通政策についても話が及んだ。中津江村でのデマンドバスの運行や、JR久大線の運休とそれによる影響について、地域住民への情報伝達と代替手段の確保が求められた。特に高齢者や子供の通学支援策は重要であり、今後の施策に反映させる必要がある。
この会議では、防災やインフラ整備の重要性が改めて認識され、地域コミュニティの連携を通じた問題解決の必要性が強調された。日田市は、これらの課題に対し積極的に取り組む姿勢を示している。