令和5年第2回日田市議会臨時会が、11月6日午前10時に開会した。
議長の三苫誠氏が定足数に達したことを確認し、会議が始まった。教育長の江嶋久典氏が、新たに教育長に就任したことに感謝の意を表明し、教育行政の推進に努める旨を述べた。
この日の議事は、主に会議録署名議員の指名、会期の決定、議会閉会中の委員会付託事項に関する審査結果の報告などが中心となった。最初に、議会運営委員長の石橋邦彦氏が、会期を1日とすることを報告した。議長がこの提案に対して異議がないかを問いかけると、参加議員は異議なしと返答し、会期は1日間と決定した。
続いて、決算審査特別委員長の松野勝美氏が、令和4年度の一般会計及び特別会計の決算認定に関する報告を行い、歳入歳出の状況について詳細な説明をした。一般会計としては歳入総額413億5,918万円、歳出総額398億5,625万3,000円であるとされ、財政運営の健全性が強調された。
歳入面では、昨年度のコロナ対策費が減少し、一般財源も減少した反面、税収は改善傾向が見られるとの報告があり、収支は黒字であるものの、単年度収支は赤字に転じたことが指摘された。また、各種財政指標も前年度比で変動があると述べられた。特に自主財源比率が29.1%に上昇したことは、改善の兆しであると評価された。
その後、質疑応答に移るが、出た意見は少なく、議長は質疑を終了とした。次に討論に移り、反対意見が出された際には、具体的な問題点を挙げ、公共事業の無駄遣いについても言及された。最終的には、認定第1号の決算について多くが賛成する中で決定された。市長の椋野美智子氏も挨拶をし、今後の市政運営における議員の意見を尊重する旨を述べた。
この日の会議は、全日程を完了し、午前10時35分に閉会した。