令和5年3月22日、燕市議会は第1回定例会を開催した。
この日の主要議題は、令和5年度の一般会計予算や特別会計予算の審議であった。特に、令和5年度燕市一般会計予算においては、賛成多数で原案が可決された。一方、議案第3号や第5号、第6号には一部反対の意見もあった。これを受け、反対の立場を取った議員の一人である宮路敏裕君(日本共産党議員団)は、「市政の方向性に疑問を持つ」と述べ、特に市の人事計画について指摘をした。
宮路君は、新年度における正職員と契約職員の比率が逆転してしまったことを憂慮している。新型コロナウイルスの影響を受け、市民生活の基盤を支える職業の重要性が再認識される中、専門職の安定した雇用が必要であると強調した。また、公共サービスへの影響が懸念されていると述べた。
次に、後期高齢者医療特別会計予算への反対意見も出された。議案第5号と第6号には、経済的負担が増すことについての批判が強く、特に開業医の受診者が経済的理由から受診を控えるケースがあるというデータを示して懸念を表明した。さらに、宮路君は介護保険制度の改悪についても言及し、必要な介護を受けにくくする制度改革には反対であることを明言した。
議案第14号の議員報酬引き上げに対しては、賛成多数による可決が決まりましたが、複数の議員からは、経済状況や市民感情とのギャップを指摘する声も上がった。タナカ・キン君はこの議案に賛成する立場から、議員報酬が低水準であったことを説明し、新しい人材の登用の必要性を訴えた。
議案第12号から第30号までの議案に関しても一括採決が行われ、全て可決された。市長や副市長を含む関係者は、これにより市政運営が円滑に進むことを期待している。会議は依然として、新型コロナウイルス感染症の影響を受け続けており、今回の補正予算もその対応策として位置付けられていた。
最後に、日程5では継続審査の申し出も行われ、さらに議論が続く見込みである。次回の定例会では、これらの議論を通じて、より良い市政の実現が求められている。