見附市議会の令和6年第3回定例会では、重要な議題が多く取り上げられた。
特に、森林環境税の有効活用と農業への影響が大きく言及された。佐野勇議員は、森林環境税が1,000円徴収されることにより多くの事業が行われるが、実際の活用方法や、見附市の職員配置についての疑問を提起した。森林環境課の北村保課長は、過去の事業の成果や課題を振り返りつつ、収支と予算の透明性を高める必要性を指摘した。
猛暑による農業の影響にも焦点が当たった。地域は温暖化の影響を受け、作物の高騰や収入変化が懸念されている。農林創生課長は、農業収入確保の策として、米の需要拡大や多様化を模索しているとのことだった。これに関連して、農業継続が見込む新規就農者への支援策や怠慢な土壌活用も強調された。特に、農業共済制度や新たな作物の導入が重要なテーマとして取り上げられた。
財政状況については、旧寺師医院の利活用や空き家問題が議論の中心となった。計画された改修については慎重ながらもポジティブな進展が見られ、基金残高の負担減には申し分ないとの声が上がった。一方で、未活用の空き家や放置物件の増加が地域の課題として浮上しており、解体費用の負担軽減策が求められている。
冬期の道路機械除雪の問題も話題に上がった。馬場哲二議員が、現在の除雪システムが市民生活と噛み合わないことを訴え、若手オペレーターの育成や雇用の安定策が必要であると述べた。市長をはじめとする出席者は、これらの問題解決に向けて積極的に議論し、適切な支援や施策の実施に向け全力を尽くすと強調した。