新型コロナウイルス感染症の影響により、高齢者の生活実態が深刻化している。特に、独居高齢者を含む世帯が増加しており、満足な生活を維持するのが難しい状況にある。
昨年の統計では、燕市における独居高齢者世帯は4,178世帯で、年々増加傾向が確認されている。さらに、認知機能の低下が懸念される中、今後の健康づくりに向けた支援策が急務とされる。市は高齢者へのサポートの重要性を強調し、「健康づくりマイストーリー運動」を通じた取り組みを進めているが、本来の地域社会における支え合いが機能していないことも露呈している。
地域コミュニティによる見守り活動が特に必要だとされており、現在9つの地区には支え合い活動が進められている。残り4つの地区については、今後、各地域の特性に応じた執り行いが期待されており、強化に向けた取り組みが求められる。高齢者の孤立を防ぐため、市としては地域全体での支援活動を推進していく必要があるとの見解が示された。
一方、安全対策に関しては、通学路の整備やカーブミラーの管理状況が課題視されている。特に冬季などにおけるカーブミラーの倒壊や老朽化が実際に問題になっており、定期点検が必須とされる。状況を把握し、速やかに対応を進めることで、子供たちの安全を確保する必要がある。また、委員等からの提案として、通学路のボランティア活動へ対する支援の充実も提起された。
防犯カメラに関しても、不審者情報の報告が例年多く寄せられており、特に登下校中の子供たちの安全確保に向けた取り組みが更に求められる状況である。今後、防犯カメラの設置を拡充し、地域で犯罪を未然に防ぐ姿勢が重要視されている。