令和6年6月20日、胎内市議会は定例会を開催し、様々な重要事項が審議された。今回の会議では、特に高校支援の必要性や渇水対策、地域活性化策についての質疑が目立った。
まず、井畑明彦市長が伝えた鹿ノ俣ダムの渇水状況について、多くの農業関係者が懸念を抱いている。特に、農産物の収穫において昨年同様の厳しい状況が続くことが予想されており、特に米作りの面では直面する問題が増加する。市長は、
「ポンプの使用により、ダム湖からの取水を検討する必要がある。」と述べた。新潟県と緊密に協力し、スピーディーに解決策を探る姿勢を示した。
次に、長池の展望台整備についても議論された。議員からは「観光資源として展望台を整備する意義がある。」との声が上がった。市長は、「展望台は市民の憩いの場であり、地域の魅力を発信するためにも重要」との見解を示す。
また、胎内地域活性化センターが直売所や加工施設としての利用が期待される中、市長は、「この施設を通じて地域の農産物を販路に乗せることが地域活性化に繋がる。」と語った。さらに、夢ビレッジ胎内290と連携し、地域住民の農産物の発信を促進する方針も示される。
また議会では、県内の帯状疱疹ワクチン助成についても注目され、今後の対応が問われた。市長は「国によるワクチン定期接種化の監視を続け、地域の健康を保護する方針を堅持する。」と述べた。
さらに、デマンド交通の導入に関しても意見が交わされ、特に予約の取りにくさや混雑状況が問題視された。市長は、乗客の意見を元に改善に努め、運行形態に柔軟に対応する姿勢を強調した。
最後に、坂上隆夫議員は市内の第4種踏切の安全対策についての質問をした。市長は、現在1か所の第4種踏切が存続していることを説明し、事故を未然に防ぐための方策を講じる意向を示した。
このように、本日の定例会では教育や地域農業振興に関連する重要事項が幅広く討議され、今後の見通しが確認された。市民の意見も反映しつつ、市としての責任を果たす方針が示された。
それにより、今後の地域活性化や農業振興、教育環境の整備に向けた新たな取り組みが期待される。