令和6年阿賀町議会3月定例会が開かれ、町長の神田一秋氏が施政方針を述べた。最初に、能登半島沖地震の犠牲者に哀悼の意を表し、町民の安全を守るために全力で努める決意を強調した。
続いて、公共交通の課題に言及した。新潟交通観光バスが石間・水原線を4月から廃止することが決まり、これは運転手不足が原因である。神田町長は、「今後廃止路線が出る可能性がある」との認識を示し、具体的に対応策を考えていると述べた。また、今後の公共交通計画の策定についても、原則継続する方針を示し、町民の意向を聞きながら進める意向を示した。
さらに、今後、デマンドバスの導入やライドシェアの導入の可能性についても言及した。町長は、自治体ライドシェア制度の活用も視野に入れて検討を進める意向を示した。
一方で、災害対策についても触れ、ハザードマップの更新が進められていることを説明。新たに想定されている洪水浸水想定区域を基にしたマップを作成中であるとし、地区ごとの避難所をお知らせすることについても、双方の確認と検討を行う考えを示した。
町長は、阿賀町で生活する上での課題について、若者や子育て世代を取り込み、そのための施策を見直していく必要性を強調した。これに関連して、地域循環の重要性についても議論が交わされ、特に当町の観光資源を生かした地域経済の活性化を図る必要があるとの意見が出された。
続いて、生成AIの活用についても言及され、町長は業務効率化のための導入を検討する意義を訴えた。最近の取り組み、特に会議成果の効率的な文字起こし作業において生成AIが役立つ可能性を認識し、積極的な活用の方針を示した。
このように、阿賀町議会では公共交通の確保や災害対策、地域振興、また新技術への取り組みが重要な議題として取り上げられた。今後町がどのように対応し、具体的な施策が実施されていくのかが注目される。