令和6年3月定例会では、阿賀町の町長、神田一秋氏が町の重要課題についての答弁を行った。
まず、バイオマス発電事業について、町はJFEエンジニアリング株式会社と協定を結び、木材を利用した発電に向けた準備を進めていることが示された。発電規模は約2メガワットを見込んでおり、森林資源の調査や地方の林業事業体からの協力を得ながら、実証実験を行う予定である。こうした取り組みは地域資源を有効活用し、持続可能なエネルギー供給を実現することを目指している。
次に、養殖施設およびフィッシングパークについても言及があり、日本養魚技術と東蒲原郡漁業協同組合が主導する事業が進められており、事業計画が具体化してきたことが確認された。この施設は地域振興や観光促進に寄与することが期待されている。
三川・温泉スキー場については、施設の老朽化が問題視されており、町は運営継続の必要性を認識している。スキー場は冬のスポーツ施設として、来季も運営を続ける方針が示されたが、記者からの質問に対し、収支面でもより効果的な運営が必要であるとの見解が示された。
さらには、帯状疱疹ワクチンの助成についても言及し、令和6年度から50歳以上の住民に対してワクチン接種の助成が行われ、町民の健康維持に寄与することが期待されている。