令和6年7月22日、阿賀町議会で重要な議論を行った。
この日は、一般会計補正予算や建設工事契約に関する議案が審議された。議案第69号は、令和6年度阿賀町一般会計補正予算(第3号)で、町長の神田一秋氏が370万円の歳入歳出を追加する必要性を強調した。主な内訳は、熊を対象とした有害鳥獣対策と地域活動支援センターの設備修繕であると述べた。特に、熊の出没が増加する状況に対応するため、公共施設周辺の緊急な環境整備が求められている。
質疑では、議員の加藤達也氏が草刈りの範囲を問うた。鈴木勉総務課長は、主に保育園や学校周辺が対象になるかもしれないと回答した。また、議員の宮澤直子氏も、地域の実態について懸念を示し、調査の強化を求めた。一方、農林課長の波田野篤氏は、現在の目撃頭数は34頭であると述べ、引き続き状況を見守る必要があるとした。
続いて、議案第70号の建設工事請負契約が審議された。この契約は道の駅阿賀の里の公衆トイレの改修に関するもので、町長は国の交付金を受けて改修に取り組む意義を強調した。公衆トイレは明るく、衛生的な空間にする計画が述べられ、施工業者による落札額は約6,380万円となった。工事の進行中には、利用者の利便性を確保するための配慮が求められている。議員からは混雑時の騒音対策などの意見も寄せられた。
最後に、議案第71号の変更契約についての議論が行われた。この契約は、天満線の橋梁補修の内容変更に関わるものであった。注目されたのは、変更後の契約金額が当初の金額よりも増額されることになった理由で、鉛成分を含む塗膜処理によるものであると説明された。議員の長谷川良子氏は、橋梁の数や今後の維持管理について質問を行い、建設課長の阿部有一氏は橋梁の管理状況を説明し、必要な対策を強調した。
全体を通じて、議会は地域の安全と住民の生活環境向上に向けた取り組みを確認する重要なステップを踏んだ。議案はすべて可決され、次期に向けた具体的な行動計画が進められることとなった。