令和6年第1回五泉市議会定例会では多くの重要議題が審議された。
中でも、特に注目を集めたのは「五泉市監査委員条例及び五泉市公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定」についての議論である。この改正は市の透明性を高め、監査機能を強化することが求められており、議長の林茂氏は「市民にとってより明確で信頼できる監査体制を構築する必要がある」と強調した。
また、市民厚生常任委員長の佐藤渉氏は「五泉市介護保険法に基づく指定介護予防支援等の事業の人員及び運営に係る基準に成る条例の一部改正」についても報告した。この改正は介護サービスの質を向上させることを目的としており、利用者からの支持を得ている。佐藤氏は「私たちは高齢化社会に対応した制度を整える必要がある」と述べた。
さらに、総務文教常任委員会では「令和6年度五泉市一般会計予算」が審議され、特に財政調整基金を用いた新たな施策への取り組みが議論された。熊倉政一氏は「現時点での経済状況を考慮し、無駄な支出は避けるべき」とした上で、必要な分野には重点的な投資が求められるとの意見を述べ、賛同を得た。
また、議第3号の「大蒲原辺地に係る総合整備計画の策定」にも発言があり、山田正良氏は「地域の特性を活かした持続的な発展が求められている」と指摘し、具体的な施策の詳細を求めた。
需要の高まりを受け、五泉市では特に観光振興策の充実が必要との認識が広がっており、各議員からも「五泉市の強みを活かすためには観光資源の開発が不可欠」との意見が相次いだ。