令和3年第1回胎内市議会臨時会が1月28日に開かれ、重要な議案が審議された。
会議は午前10時に始まり、出席議員は15名で、定足数を満たし成立した。議事の中で特に注目されたのは、令和2年度一般会計補正予算の承認を求める議案である。
井畑明彦市長は、承認第1号について説明を行い、主にコロナウイルス対策としての予算増額が求められていると指摘した。具体的には、ワクチン接種に関連する経費や、返礼品の増額にあたるふるさと納税の予算が含まれている。
市長によると、令和2年度一般会計補正予算(第15号)には、歳出予算が総額6億8,119万8,000円追加され、合計211億8,206万7,000円になった。また、施設入所者に対する外出支援サービスや、タクシー事業者への支援なども含まれた。
さらに、議第1号である令和2年度一般会計補正予算(第16号)も審議され、こちらもワクチン接種や感染防止対策としての新規事業に必要な設備改善が提案された。特に、タクシーの利用促進や、飲食店への直接支援も盛り込まれることが計画されている。
質疑応答の中では、議員たちがワクチン接種の具体的な進行方法や、市外在住者への接種手続きについて質問をし、健康づくり課の池田渉課長が詳細を説明した。特に医療機関との連携が重要視され、準備委員会の設置が議論された。
もう一つ注目されたのは、ふるさと納税に対する質疑である。薄田智君議員は、ふるさと納税の好調を受け、その要因や実際に市に残る財政がどの程度になっているかを質問。市長は、魅力的な返礼品の提供や広報活動が好影響を与えていると語った。
全体として、臨時会ではコロナ対策を中心に多くの議題が取り上げられ、市民の生活を守るための予算措置が進められている点が強調された。その後、全ての議案は異議なく可決され、午前10時53分に閉会した。