令和3年3月の胎内市議会では、市民の生活に深く関わる重要な質問が多数上がった。特に新型コロナウイルスワクチン接種に関する構想とその運営が注目を集めた。
新型コロナウイルスワクチン接種に関し、井畑明彦市長は、「全国の市町村ではワクチン供給の状況が不透明であり、接種に向けたスケジュールを明示することは難しい。しかし、接種券の準備は整っており、国からの指示に基づき、対象者への順次発送を計画している。」と、公的な態度を示した。
さらに、今年のスキー授業については、全ての小学校でスキー授業が実施されたことが報告された。教育長の中澤毅氏は、これに対して「降雪地である地域の自然条件を生かし、積雪を利用したスキー授業は今後も継続していき、子どもたちに心身成長を促すよう努めていく。」と強調した。
また、胎内スキー場の運営においては、今冬の大雪影響で多くの訪問者があったものの、運営にあたる人員の確保やリフト運行の一時停止等、様々な問題点が報告された。市長は「様々な課題に対し、改善策が求められる。」とし、今後の取り組みに期待を寄せた。
ロイヤル胎内パークホテルについても、コロナ禍で宿泊業界が深刻な状況にある中、経営戦略や集客策を講じていく必要性が示された。市長は、「自然環境を活用した新しい取り組みが必要だと強く認識している。」と述べ、今後の展開に意欲を示した。
最後に、スマート農業についての質問では、農業の省力化や効率化に向けた新たな取り組みへの期待が寄せられた。市は今後も農業者のニーズに応じた支援を行い、持続可能な農業を実現する方向で進める意向であることを表明した。
このように、胎内市議会では、新型コロナワクチン接種、スキー場、ホテル運営、スマート農業など多岐にわたる課題についての議論が行われており、市民や地域のニーズに応じた具体的な施策とその実行が求められている。