令和5年9月21日、胎内市議会の定例会が開催され、様々な議題が議論された。
今回の会議では特に、「不登校児童生徒への対応」に関する一般質問が集中した。
「現在の小中学校での不登校児童生徒は28人」との答弁に対し、羽田野孝子議員は「不登校の新規者は昨年度より減少傾向にあり、この現状は前向きな見方」と強調した。
教育長は、家庭訪問を通じて児童生徒の状況を把握し、その後の対応に努めていると述べた。
また、「休耕田への対策」に関する質問の中で、市長は「昨年度の休耕田面積は約11.5ヘクタール」と言及し、農業の担い手不足も影響していると話した。今後は新規就農者の育成や地域計画策定を進める必要があると指摘した。
「病児保育」に関して、市長は「87人の登録児童がいる」とし、利用しやすさを追求することが重要だと語った。この問題は、新潟県全体での子育て支援の一環として位置づけられている。
さらに、「胎内スキー場の運営」についても質問があり、市長は「来年度以降の店舗設置やスキー場の集客方策」を考えていると答えた。過去3年間の来場者数は、令和4年度には81,180人だったことから、来シーズンに向けた準備状況が話し合われた。
農業振興と地域医療についても触れられ、特に黒川診療所の存在とその後の対応について質疑が行われた。地域医療には院外医師の支援を模索し、地元の火急時の対応に責任を持つとの市の姿勢が示された。
加えて、県道沿いの樹木についても話題に上がり、枝などが道路にせり出す問題に対し、パトロールを強化し、適切な対応を行う方針が示された。