令和2年第4回胎内市議会定例会が11月30日に開会された。今回の議会では、様々な補正予算や条例の一部を改正する内容が議題に上がり、議会運営を円滑に進めるための質疑も行われた。
まず、井畑明彦市長が熊の出没状況とその対応策について報告した。市内での目撃情報が11月末時点で100件を超え、昨年の46件と比べて急増している。市では防災行政無線による周知のほか、猟友会と連携し捕獲を進めていると述べた。
新型コロナウイルス感染症に関しても注意喚起があり、県内での感染者数が増える中、市民に対して情報提供や避難所関連の備蓄品の増加も図っている。市長は、健康づくり課長によって、児童生徒への熊鈴の配布が行われたことも報告した。今後も人身被害を防ぐための取り組みを続ける考えを示した。
次に、承認第10号として「専決処分の承認を求めることについて」議題となり、議会はこれを承認した。続いて、議第86号から議第103号にかけて、複数の一般会計補正予算が提案され、採決も行われた。特にコロナ対策としての飲食店への支援金や感染防止対策の強化が重点的に取り上げられた。
また、職員の期末手当の改定や農業委員会のメンバー人選に関する議案も可決され、今後の農業政策が期待される。委員会では人権擁護のための委員候補者の推薦も行われるなど、多岐にわたる議案が取り扱われた。
最後に、井畑市長は、新年度以降のさまざまな施策への反映を考慮しつつ、健全な財政運営を継続する意志を示した。議会はその重要性を認識し、地域社会の発展に寄与するための決定を次々と下した。