令和5年9月定例会が胎内市議会で開催された。議長の小野德重氏が開会を宣言し、14名の議員が出席したことを伝えた。
まず、議会運営委員長の薄田智委員長が運営方針を報告した。今定例会の会期は本日から10月3日までの28日間に決定され、多数の議案が提案される見通し。中でも令和5年度の一般会計補正予算が目を引き、承認が求められた。具体的な金額は1億138万円で、主に新型コロナ対策として必要なワクチン接種に充てられる予定であると明かした。
続いて、市長の井畑明彦氏が市政の動向について報告した。新型コロナの感染者数の増加傾向を指摘しつつ、ワクチン接種の重要性を強調した。特に、ワクチン接種を推進するための準備が整いつつあることを市民に訴えた。具体的には、9月20日からオミクロン株に対応したワクチン接種を開始し、対象者に接種券を送付する方針である。
さらに、特別支援策として低所得世帯への支援金給付が行われる旨も報告された。これにより、住民税非課税世帯には、1世帯当たり3万円の給付が予定されており、他にも多様な支援策が策定されていることが紹介された。特に注目を集めているのは、胎内高原ワインが国際コンクールで銀賞を受賞したニュースで、市の地域振興に寄与する効果が期待されている。
また、議案において交通や住民サービスの向上に関する条例改正案が数多く取り上げられた。ナイター照明の設置や駐車場料金の見直しなど、利用者利便性を高める内容が含まれており、これらも議論される予定だ。
最後に、井畑市長は地域医療の継続的な確保について言及し、黒川診療所の閉院予定について市民に対する理解を求めた。今後の地域医療の在り方を模索し、訪問診療やオンライン診療の導入に向けた取り組みが求められている。
この日、議会は多くの重要な議案について議論し、その進展に注目が集まっている。