第2回胎内市議会定例会が6月24日に開催され、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況や今後の支援策が話し合われた。
羽田野孝子議員は、ワクチン接種の状況を市長に尋ねた。井畑明彦市長は、医療従事者や高齢者の接種状況を説明し、6月22日時点で接種済みの高齢者は約6,600人に達したと明らかにした。また、新たに対象となる12歳以上の接種計画についても、基礎疾患のある方を優先する方針が示され、年齢別の接種券配布が検討される。
さらに羽田野議員は、ワクチン接種のスムーズな予約方法について要望を述べ、井畑市長は進捗状況に合わせ、インターネット予約の導入を検討すると強調した。市民が接種をしやすくするための周知活動も同時に進めていく意向が示された。
次に下水道の接続率についても話題となった。井畑市長は、令和2年度末の数字として公共下水道の接続率が82.4%、農業集落排水では77.1%であると報告した。市では接続率を上げるため、リフォーム助成やピアサポートの推進を検討しており、経済的な理由で不安を感じる市民への情報提供が重要視されている。
また新たに計画されている生涯学習施設の建設についても、児童や若者の教授機会を増やし、文化芸術の振興を図る方針が示された。設計には市民の意見を取り込み、地域のニーズに対応した施設整備が求められている。また、教育長は、現状の施設の利用率についても言及した。
桜に関する問題も取り上げられた。桜てんぐ巣病について、特に胎内川沿いの桜の被害状況と対策が報告された。この病気は伝染性で、早期の対処が求められ、専門的な支援が必要とされている。市では、病気の広がりを防ぐための管理強化を目指す。
さらに、黒川多目的広場における排水問題も議論された。永続的な水たまりを解消するため、地元との協力を図り、排水設備の改善策を導入していくことが求められている。
これらの問題に対して、市は市民への周知やサポート体制の強化を図るほか、川や公園、施設の管理を強化し、住民の健康と生活環境の向上に向けた取り組みを進める方針を示した。