令和6年3月19日に開催された小千谷市議会第1回定例会では、大きな焦点が2つあった。1つは、能登半島地震を受けた小千谷市の防災対策、もう1つは市内の女性活躍推進に関する施策の検討である。市長は防災の重要性を強調し、市民への安全対策の一環として複合災害への備えについて言及した。
能登半島地震の影響を受け、小千谷市は災害発生時の対応を見直す必要があるとし、特に「豪雪地帯としての特殊性を考慮した避難計画の重要性」を意識していると述べた。市長は、「国や県に災害対策の強化を要望し、地域防災計画を見直す必要がある」とし、実効性のある防災計画の運用を進める考えを示した。
また、能登半島地震後に市役所の対応についても報告され、災害発生直後から積極的な支援活動が展開されたことが明らかとなった。市は被災者へ無償住宅提供を行うなどの支援を進めており、今後も継続的に支援策を考慮しているという。
女性活躍推進については、特に医療支援が焦点に上がり、がん患者へのアピアランスケアの重要性が議論された。市内では医療用ウイッグに対する支援制度を導入する必要性も示された。市長は中長期的には女性の健康支援に力を入れていく意向を示し、具体的な施策を考慮した。さらに、女性の健康問題を専門的に処理する女性医師の誘致など、好循環の促進に向けた取り組みが求められている。
さらに、自助努力の重要性として、ペットの同行避難を含む災害対策の強化も市民から要望されている。市は動物愛護団体との連携を強化し、避難所でペットを受け入れる体制を整える考えを示した。