令和5年8月30日に開催された小千谷市議会第3回定例会は重要な議題が多く上程され、市の施策に影響を与える内容が審議される。会議では主に、様々な条例の改正と補正予算案が提案された。
市長、宮崎悦男氏は今期定例会における提案内容を説明し、条例の一部改正について強調した。特に、議案第71号の小千谷市火災予防条例の改正案は、急速充電設備にかかる規制を緩和することを目指している。これにより、電動車及びそのインフラの発展への対応が期待される。また、喫煙に関する規定の見直しも行われており、公共の健康を維持しながらも現代のニーズに応じた措置であるとされる。
議案第69号の地域間交流センター条例の改正についても説明が行われ、利用者のニーズを反映した料金体系の見直しが行われる。市側は「柔軟な料金設定が必要です」と、佐藤にぎわい交流課長が述べた。
また、5件の補正予算案も一括上程され、これには令和5年度の一般会計補正予算が含まれる。追加される予算は約3億7,567万円であり、財源は市税収入の増加、国からの交付金等を見込み、これをもって難聴者向け補助金等の支援を行うと、企画政策課長の岡元義之氏が説明した。
特に、後期高齢者医療関連の予算については891万円の追加が提案されており、健康保険制度の強化を図る内容となっている。これに関しては、「高齢化社会において、より多くの市民を支援する必要があります」と、福祉課長の吉越陽子氏が訴えた。
財政的な健全化を目指す中での議論も進んでおり、全体の決算報告が行われる流れとなっていた。特に、令和4年度の歳入歳出決算認定についても重要であり、歳入の黒字を受けた財政調整基金の活用についても言及された。
最終的には、議案に対する質疑を経て、すべての議案は所管の委員会に付託され、今後の議論に持ち込まれることが確認された。本定例会の結果は、市の施策の方向性を決定する上で重要な意味を持つものとなる。