令和3年9月22日、小千谷市議会第3回定例会が開催され、重要議案が一括して審議された。
会議では、情報通信技術を活用した行政推進のための条例や、個人情報保護に係る条例改正が議題となり、全ての議案について委員会の報告が行われた。
市議会の総務文教委員会委員長である森本恵理子氏は、議案第44号に対する質疑で「経費削減についての考えや情報保護の対策についての議論が事前にあった」と説明。議案はその後、全員一致で可決された。また、特定個人情報の利用に関する議案第45号や個人情報保護条例の改正についても質疑はなく、同様に可決された。
その他、令和3年度一般会計補正予算など、様々な財政運営についても論じられ、参加議員の多くが意見を表明した。「新型コロナウイルスの影響を受け、生活困窮者へ向けた支援が求められている」といった声も聞かれた。
さらに、請願第3号として「コロナ禍に苦しむ人々に食料を支援する施策」を求める請願も上程されたが、討論の結果、採択には至らなかった。この請願に対しては、賛成意見が多数を占めたが、内容についての異論も根強く、具体的財源確保が不十分との指摘が相次いだ。
今回の定例会ではまた、ガス事業における民営化の議論もなされ、多くの議員が関心を寄せた。「従来の市営ガスの透明性を守りつつ、民営化の影響をしっかり見極める必要がある」と内山博志議員が訴えた。
議会は、市内経済の回復や社会保障の必要性を強調しながら、今後も継続的な支援の在り方について議論を続ける方針を示した。