令和5年度第2回小千谷市議会定例会が行われ、市政に関する重要な問題が多数議論された。
特に、図書館等複合施設についての質問が注目され、市民の生涯学習を支援し、文化活動の拠点となるべく工事が進行中であることが報告された。
和田忠篤議員が提起したのは、小千谷市の新たに作られる図書館等複合施設であり、同施設は来年度の開館に向けて建設が進められている。
議員は、施設の利用方法や学習スペースの確保について質問し、市長の宮崎悦男氏は小学生や中高生の利用を想定していると答えた。また、特に学習スペースについては、県内の他自治体の視察を行い、様々なニーズに応じた学習環境を提供することが重要であると強調した。
また、協定による民間企業や高等教育機関との連携についての質問も上がった。佐藤瑞穂議員は、各分野で結ばれた協定の実効性を問うた。これに対し、市長は協定の締結数や分野について説明し、連携の中身が実現可能であることを確認した。
さらに、福祉会等活動支援についても議論がなされ、高齢者や障がい者への送迎サービスについて、交通手段の重要性が指摘された。市の福祉活動に対する支援が、ボランティアによる送迎の実施を促進し、その効果を高める必要があると述べた。
文化財の継承についても触れられ、小千谷市の文化財が後世に残るよう、民間の活動と行政の協力が必要であるとの声が上がった。市長は、文化財保存活用持続化事業を実施していることを明らかにし、地域資源の継承に努めていく考えを示した。
今回の定例会では、不登校傾向や発達に悩む当事者への支援体制を問う声もあり、教育長が回答。多種多様な支援体制の強化が必要であるとの見解を述べた。
最後に、(仮称)小千谷市防災センター整備事業について、広井良宣議員が避難所としての機能や炊き出し設備の整備について質問し、市長は、その役割の重要性を再確認し、引き続き地域のニーズに合った施設整備を進める方針を述べた。