小千谷市議会の令和3年6月22日の定例会で、重要な議題がいくつか取り上げられた。特に注目を集めたのが、旧小千谷総合病院跡地に計画されている新図書館の整備についての議論である。
本事業に関して市長は、施工業者についての基準や選定方法について詳細を明らかにしていない。ただし、市内業者に対する発注方針を定め、機会を確保する意向が示された。市の建設業者に対する支援や育成も、今後の課題として浮上している。
また、今後のフッ化物洗口に関する取り組みも議論された。教育長は、県内での実施状況を例に挙げ、小千谷市の学校での実施に関して専門家の意見を尊重しつつ、今後の実施については議論が必要であると述べた。市民の健康を考慮しつつ、慎重な対応が求められている。
持続可能な農業の推進および地域おこし協力隊制度のさらなる活用についても意見が交わされた。農業委員会の役割や、市が進める農地利用最適化の現状についても説明があり、地域農業の未来を見据えた取組の重要性が強調された。
さらに、再生可能エネルギーの普及に向けた市の姿勢について、他の地域との比較も含めた議論が必要であるとの認識が示された。市長は、再生可能エネルギーに対する意識を高め、市民と事業者との協力を進めることが重要と語った。
ごみ処理事業については、リサイクル率低下の懸念が再度指摘された。市長は、市内業者のリサイクル促進や、民間企業との連携を強化する意向を表明した。市民のリサイクル意識を高めるための新しい施策の導入も求められている。
このほかガス事業に関しても審議され、早急な売却の意義についての説明が求められた。ガス事業が持つ地域のエネルギー基盤に対するインパクトや、将来的な取組のビジョンが再確認された。
市全体の環境やエネルギー政策が変化する中で、小千谷市がどのように対応していくかが、今後の重要な課題として浮上している。地域資源を活かしつつ、市民の健康や暮らしを守るための、持続可能な政策の実現が期待されている。