令和5年11月29日、小千谷市議会第2回臨時会が開催された。
出席議員全員の賛成のもと、総務文教委員会に付託された4件の議案が可決された。特に、議案第88号は令和5年度の一般会計補正予算を含んでおり、農業者への支援が大きな注目を集めている。
この補正予算は、今夏の高温と渇水を受けた影響で、経営が困難な農業者への支援を目的としている。岡元義之企画政策課長は、具体的には10アール当たり4,000円の補助金を設定していると説明した。一般農業者への支援として、利子補給などの緊急対策を行う。
また、議案第89号から92号の条例改正は人事院勧告に基づくもので、議員や市長、副市長、教育長の給与引き上げが行われる。真島新一総務課長は、議員の期末手当の支給率を引き上げる意義を強調した。
議案第89号では、議員の期末手当が2.5%引き上げられ、これに対する賛否が見られた。長谷川有理君は討論において、「物価高騰の中での賃上げは重要だが、特別職の給与引き上げは慎重に考えなければならない」との見解を示した。議案第90号についても同様の意見がある中、賛成派は人事院勧告に準じた改正に賛同している。
さらに、議案第91号の職員給与改正および第92号の任期付職員の給与改正についても、特に変更点に対する厳しい質疑が行われ、透明性の確保が求められた。全体として、こうした改正が財政に与える影響が懸念されていることも考慮する必要がある。
今回の臨時会では、議案がすべて承認された。その後、宮崎悦男市長は、議会の協力に感謝を述べ、今後の経済と子育て支援の活性化に努める意向を表明した。議会は、急速な人口減少に歯止めをかけるため、市民生活を守る取り組みを続ける考えだ。
市政運営において重要な位置を占める今回の改正が、小千谷市の未来にどのように影響するのか、今後の動向に注目が集まる。