令和6年3月18日、小千谷市議会第1回定例会が開催され、様々な市政に関する質問が飛び交った。
中でも、能登半島地震を受けた災害対策に関しては、住安 康一氏が「今までの災害から学ぶ小千谷市の災害対策について」質問した。彼は、過去の災害関連死における膨大な割合を指摘し、特に高齢者や身体的な制約を持つ方への配慮が必要であると訴えた。
具体的には、「人工呼吸器使用者や透析患者など、命に関わる支援が必要な方への災害時の支援体制について」「災害関連死が多く発生する "災害弱者" への対策」を求めた。市長の宮崎 悦男氏も、同様の見解を示しつつ今後の計画や具体的な支援体制についての検討を約束した。
次に、田中 淳氏による「個別避難計画について」の質問では、災害時の避難に関する具体的な支援体制がやはり不十分であるとの指摘があった。市長は国や県と連携し、避難計画の見直しの必要性に同意し、これからも強力に要望活動を行っていく意向を示した。
また、平澤 智氏が取り上げた「おぢやっ子教育プラン」については、地域との連携を進めつつ、教育現場での環境整備や支援体制の充実に関する意識が必要であると指摘。教育長は、すでに地域貢献を意識した活動が進められていることを答弁した。
さらには、内山 博志氏からの「市の会計年度任用職員の待遇改善」に関する質問も重要なテーマであった。約4割の職員が非正規であり、年収の現状を踏まえ、新年度に向けて積極的な改善が期待される。市長は勤勉手当の支給に向けた検討を進めると示唆し、ただ実現までの課題は残るとも認めた。市長は、今後も財政面を考慮に入れつつ、職員の待遇改善を進めていく姿勢を示した。
最後に、駒井 和彦氏からの「学校体育館の空調設備設置について」の質問に対し、教育長は今後の整備計画に積極的に取り組む意向を示した。しかしながら、具体的な整備時期や予算措置に関しては課題が残ることが明らかとなった。市長は、市民全体に実現可能な形で施策を推進する必要性を強調した。
この会議では、災害対策や教育、職員の待遇改善、公共施設の利用といった重要な論点が浮き彫りとなり、今後の小千谷市政にとって重要な方針が示される結果となった。